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二人で食べ

アルハンブラ宮殿の浴場は天井が高く

昔、スペインのアルハンブラ宮殿に行ったことがある。やはり天井の高い浴場があった。アルハンブラ宮殿はイスラム帝国によって建設されたが、その後のスペインによるレコンキスタ(国土回復運動)により手が加えられ、モスクはキリスト教会に改築された。それでも、イスラム建築の痕跡は鮮明で、イスラム抗皺產品のサウナ式の浴場が残っている。
 だだっ広く、倉庫か厩舎のようだった。
 まあ、そんな印象もあったので、ハマムといえば日本の銭湯並みの大きなイメージを持っていた。

 イスラム帝国の首都であったイスタンブールといえば、東西各地の品々を蒐集し、栄華の頂点を極めたトプカプ宮殿。その後宮であるハレムは、さぞ広大だろうというイメージを持っていた。

 映画などに登場するハレムの映像からくる先入観もあって、美女を侍らす大広間は日本のホテルの大宴会場くらいのイメージがあった。
 ところが、実際にトプカプ宮殿のハレムを訪れると、美女を侍らす大広間は想像していたよりも小さい。昔、銀座にあった映画館、並木座くらいの大きさかな・・・と言っても判らないか。
 美女が侍る場所も20人も座ればいっぱい? その上が中二階になっていて楽士が入るようになっているが、下の美女たちを見ることはできない。できるのは、スルタンだけ。

 ハレム内のその他の部屋日常護膚も我がウサギ小屋に比べれば広いが、思ったほどではない。まあ、プライベート空間なので広すぎても落ち着かないということか。
 もっとも巨大なのは、美女たちが水浴をするプールと彼女たちの居室で、女性の数の多さを窺い知ることができる。

 さて、ハレムではなくて、ハレム内のハマムだった。

 これも思ったほど大きくない。蒸し風呂や水浴をする場所などに分かれているが、全体の大きさは銭湯の半分か3分の1くらいだろうか。
 もっとも、ハレムのハマムはスルタン専用なので、銭湯のような大きさはいらないと考えれば、当たり前かもしれない。
 ただ、さすがなのは、大理肌膚保養石張りで、そこかしこに金の装飾が施されていることだった。

 でも、風呂好きの日本人からすれば、ちょっとせせこましくて、できれば大浴場に一人で浸かりたいものだと、気分だけはスルタンなのであった。
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